
Icedye
アイスダイは、氷の上に染料をふりかけて染める技法です。
氷が溶ける過程で染料がゆっくりと布にしみ込み、偶然にできるにじみやグラデーションが魅力です。
ひとつとして同じ模様ができないので世界に一つしかないTシャツが誕生します。
アイス(Ice=氷)とダイ(Dye=染める)でアイスダイ。
少量の水で染められるため、環境にやさしい染色法です。
絞り染め(タイダイ)の一種とされながらも、模様はより繊細で芸術的。
その不規則性から「染色の万華鏡」とも称されることがあります。
※ワイヤーネット、ビニール袋等ほとんどのものは100均で手に入ります。
※溶けた染料液の受け皿となるバケツや浴槽などは丁寧に洗浄してから再利用してください。
Dyeing Kit
アイスダイの他にも渦巻きタイプのタイダイ染めや手描き染めなど、いろいろな染色方法にチャレンジできるフルカラー対応のキットです。
LEMON・RED・BLUE・YELLOW・RUBIE・NAVY 各3g、Black10g

OWNLY ONE染料のカラー染料は3g入り。1色で染めたり6色で染めたり、うすく染めたり濃く染めたりといろいろな染め方が可能です。
氷は1リットルのパックでも可能ですが、オススメは溶ける時間が長くなってグラデーションが出やすい2リットルサイズです。
Tシャツ190gに対して染料を0.5g、1g、2gでアイスダイをした時の比較です。



Step
Tシャツはほこりの除去や糊を落とすためにぬるま湯または中性洗剤で洗っておきます。
水にソーダ灰を溶かして「前処理液」を作ります(目安:水1Lに対してソーダ灰80〜120g)。
Tシャツをしっかり浸して30分以上放置します。
ゴム手袋をしてTシャツを軽く絞り湿っている状態にします(乾かしても染色可)。

Tシャツを折ったり丸めたりして、自由に折りたたみます(模様の出方が変わる)。
網の上にTシャツを乗せて、下に水が落ちるようにしておきます。
生地が重なっている部分に色が入りにくくなり、
自然なグラデーションが出ます。

Tシャツの上に氷をたっぷり乗せます。
氷はまんべんなく置いた方が色ムラが少なくなります。

Tシャツの上の氷にスプーンなどで染料を少しずつふりかけます(お好みで複数色を使ってOK)。
染料は少しずつ薄くまんべんなくかけると綺麗ににじみます。
一度に大量に乗せると濃くなりすぎることがあります。



室温で12〜24時間ほど放置します(染料と氷がゆっくり生地にしみ込みます)。
ラップやビニールで覆うと乾燥しすぎず◎
ダマになって色が濃くなっている部分に
氷を追加して置くと若干薄くなります。

氷が完全に溶けて、時間が経ったら染料液を軽くすすぎます。
すすぎ洗いで染料が流れ出なくなったら、洗濯用中性洗剤を使ってしっかり洗い、染料の余分を落とします。
最後に水洗い、できれば熱めのお湯で洗い、その後に乾かせば完成です。
(色が濃すぎる場合は、ソーピング剤(別売)を入れて煮沸すると色目が薄くなります)